こんにちは、電チャのNAOTOです。
電動アシスト自転車を持ち上げたことがある人なら、こんなに重いのかと驚くことがあります。
モーターとバッテリーが加わるぶん、買い物向けの一般的なモデルでは25kg前後になる車種も珍しくありません。
普段はアシストのおかげで軽快に走れていても、マンションの階段を上がる、玄関へ入れる、車へ積む、駐輪ラックへ載せるとなると話は別です。
電源を入れても、持ち上げる作業まではモーターが助けてくれません。

そこで候補になるのが、20kgを下回るような軽量タイプの電動アシスト自転車です。
さらに探すと、10kg台前半まで車重を抑えた折りたたみモデルも見つかります。
ただ、車重だけを小さくすれば万能になるわけではありません。
軽量化のためにバッテリーを小さくした車種もあれば、カゴやリアキャリアを省いたスポーツタイプ、小径タイヤを採用した持ち運び向けモデルもあります。
軽さは何kgなら優秀かではなく、どこで、何のために軽さが必要なのかで評価するのがポイントです。
この記事では、約11kg台から20kg未満までの候補を比べながら、電動アシスト自転車の軽量モデルをどう選べばいいのか、僕なりの判断基準を詳しく紹介します。
軽い電動アシスト自転車の基準
電動アシスト自転車には、○kg以下なら軽量という統一された区分があるわけではありません。
そのため、一般的な生活車と比べた相対的な車重と、自分が実際に持ち上げられるかの両方を見る必要があります。
僕なら、20kg未満から軽さを意識して選ぶ価値があるゾーン、15kg前後から持ち運びまで視野に入るゾーン、12kg前後になると電動アシストとしてかなり軽いゾーンと考えます。
軽量モデルのざっくりした目安
20kg前後:買い物や街乗りにも使いやすい軽量タイプ
15~18kg前後:スポーツ走行や車載と相性がよいタイプ
11~13kg前後:持ち運びをかなり意識した超軽量タイプ

ただし、これはあくまで車種を比べるための一般的な目安です。
同じ17kgでも、フレーム形状や重心、持つ場所によって実際の負担は変わります。
10kg台前半は超軽量クラス
電動アシスト自転車で10kg台前半まで車重を抑えようとすると、選択肢は一気に少なくなります。
現行候補の代表例がTRANS MOBILLY NEXT163-Sです。
メーカー公表値は約11.9kg。
16インチの折りたたみ式で、24V・5.0Ahのバッテリーを搭載し、一充電走行距離は約30kmとされています。
一般的な25kg程度の生活車と比べれば、単純計算で10kg以上軽くなることもあります。
玄関前に数段の階段がある人や、自動車の荷室へ載せたい人には、この差がかなり大きく感じられるでしょう。
一方、約30kmという走行距離は、大容量モデルと比較すると控えめです。
毎日片道10kmを通勤するような使い方では、軽さよりバッテリーの余裕を優先したほうが使いやすい場合があります。
メーカー自身も16インチの最小・最軽量クラスとして案内しています。
仕様は変更される可能性があるため、購入時はGIC BIKE「TRANS MOBILLY NEXT163-S」公式情報で最新仕様を確認してください。
20kg未満は普段使いもしやすい
毎回持ち運ぶわけではないけれど、重たい車体は避けたいという人なら、15~20kg前後まで候補を広げると選びやすくなります。
この重量帯では、700Cタイヤを使ったクロスバイク型、小径の街乗り型、カゴ付きの生活車など、用途の違うモデルが見つかります。
例えばパナソニックのビビ・SL・20は19.6kg。
20インチの生活車で、前カゴや両立スタンドなど日常で使いやすい装備を持ちながら20kgを下回っています。
一方、BESV JF1はXSサイズで16.1kg。
カゴ付きの買い物車とは方向性が違い、700×35Cタイヤ、10段変速、252Whバッテリーを備えたクロスバイク型です。
つまり、軽い電動アシスト自転車が欲しいという同じ希望でも、買い物用とスポーツ用では選ぶべきモデルがまったく変わります。
装備込みの車重を確認する
カタログの重量を見るときは、何を含んだ数字なのかにも注目してください。
多くの電動アシスト自転車はバッテリー込みの車重を掲載していますが、モデルによってはペダル、スタンド、泥よけ、キャリアなどの扱いが異なる場合があります。
さらに購入後、前カゴ、リアキャリア、大型ロック、スマートフォンホルダーなどを追加すると、そのぶん実際の重量は増えます。
軽量モデルだからとオプションを次々に付けていけば、せっかく削った数kgが小さくなってしまうことも。
車載目的なら購入後に実際に使う状態の重量で考えておくのがおすすめです。
◆NAOTOのワンポイントアドバイス
僕なら「何kgか」だけでなく、どこを持てるかも確認します。
17kgの自転車でもフレーム中央を握りやすければ持ち上げやすく感じますし、11kg台でも折りたたんだあとに手を掛ける場所が少ないと、意外と運びづらいんです。
軽量モデルおすすめ6選
ここからは、軽量性を優先したときに候補へ入れやすい電動アシスト自転車を紹介します。
車重だけで順位を付けるのではなく、持ち運び、通勤、街乗り、買い物といった使い方の違いも含めて見てください。
| モデル | 車重 | タイヤ | 走行距離の目安 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|---|
| TRANS MOBILLY NEXT163-S | 約11.9kg | 16インチ | 約30km | 車載・持ち運び |
| BESV JF1 | 16.1kg~ | 700×35C | 105km | 通勤・サイクリング |
| Daytona DE02 | 16.8kg | 26インチ | 約70km | 街乗り・長めの移動 |
| VELMO PICO | 17.5kg | 16インチ | 最大50km | 街乗り・小柄な人 |
| Daytona DE01 | 17.8kg | 20インチ | 約70km | 折りたたみ・街乗り |
| Panasonic ビビ・SL・20 | 19.6kg | 20インチ | 約30~50km | 買い物・普段使い |
走行距離はメーカー公表値であり、試験方法や走行条件が同一とは限りません。
気温、坂道、体重、荷物、タイヤ空気圧、アシストモードなどによって実際の距離は変化します。
TRANS MOBILLY NEXT163-S
とにかく持ち運びやすさを優先したいなら、最初に見ておきたいのがTRANS MOBILLY NEXT163-Sです。
車重は約11.9kg。
16インチタイヤを採用した折りたたみタイプで、折りたたみ時のメーカー公表サイズは約700×450×620mmとなっています。
バッテリーは24V・5.0Ah。
走行距離の目安は約30kmなので、駅までの移動、観光地での散策、キャンプ場周辺、車を駐車してから目的地まで移動するといった短中距離用途と相性がいいでしょう。
外装3段変速も備えているため、極端に機能を削っただけの車体ではありません。
ただし、16インチという小径タイヤなので、段差の多い道や長距離巡航では大径車とは感覚が異なります。
毎日10km以上走る人より、走る時間より持ち運ぶ場面が重要な人向けと考えると分かりやすいです。
BESV JF1
軽さだけでなく、通勤やサイクリングでしっかり距離を走りたい人にはBESV JF1が候補になります。
XSサイズは16.1kg、Mサイズ16.2kg、Lサイズ16.5kg。
電動アシストのクロスバイクとしてかなり軽量で、700×35Cタイヤと10段変速を採用しています。
バッテリーは36V・7.0Ahで252Wh。
メーカー公表の走行可能距離は105kmです。
11kg台の折りたたみモデルほど持ち運び特化ではありませんが、走行時の使いやすさと軽さを両方欲しい人には魅力があります。
片道5~10km程度の通勤を毎日続ける場合、バッテリー容量を小さくしすぎると充電回数が増えます。
JF1のようなスポーツタイプなら、軽量化と走行距離を両立したい人にも合わせやすいでしょう。
一方、標準状態では一般的な買い物車のような大型前カゴを前提としていません。
スーパーで大量に買い物する用途なら、車重だけで決めないことが大切です。
Daytona DE02
小径車ではなく、26インチで軽い電動アシスト自転車を探しているならDaytona DE02も面白い選択です。
メーカー公表の車重は16.8kg。
36V・9.6Ahバッテリーを搭載し、航続距離の目安は約70kmです。
外装9段変速も備えているため、平坦な市街地だけでなく、勾配や距離に応じてギアを変えながら走れます。
軽量モデルというと16~20インチの小径車が目立ちますが、DE02なら26インチ。
タイヤが大きいため、ある程度距離を走りながら車体重量も抑えたい人に向いています。
ただし折りたたみ式ではありません。
車載するときは重量だけでなく、自動車側の荷室長や高さも測っておきましょう。
VELMO PICO
VELMO PICOは17.5kgの16インチモデルです。
フレームの上側を大きく下げた形状なので、足を高く上げずにまたぎやすいところも特徴です。
標準バッテリーは36V・7.0Ah。
メーカーの商品仕様では最大航続距離50kmとされています。
予備バッテリーを組み合わせた場合は最大100kmという案内もありますが、バッテリーを追加すれば持ち運ぶ重量も増えます。
ここは軽量モデル選びでは重要なところです。
「走行距離を増やすために予備バッテリーを持つ」のか、「荷物を減らして軽さを生かす」のかで使い方が変わります。
16インチなので、低速での取り回しや収納性を重視する人に合わせやすい一方、長距離を一定速度で走り続けたい人は大径タイプとも比較してください。
Daytona DE01
Daytona DE01は20インチの折りたたみ電動アシスト自転車です。
車重は17.8kgで、折りたたみ時の公表サイズは875×390×675mm。
36V・9.6Ahバッテリーを搭載し、航続距離は約70kmとされています。
NEXT163-Sより約6kg重くなるものの、タイヤは20インチで、バッテリー容量や走行距離にも余裕があります。
ここが軽量車選びの分かれ目です。
階段を何階も持って上がるなら11kg台に価値があります。
しかし車へ載せるのが月に数回程度で、普段は20~30km走るのであれば、17kg台でもDE01のようなモデルのほうが用途に合う可能性があります。
最軽量だから買うのではなく、持ち上げる時間と走る時間のどちらが長いかを考えてみてください。
Panasonic ビビ・SL・20
買い物用の装備を残しながら軽量化したい人にはPanasonic ビビ・SL・20が候補です。
車重は19.6kg。
20インチ、内装3段変速、8.0Ahバッテリーを搭載し、メーカー公表の一充電走行距離はパワーモード約30km、オートマチック約35km、ロング約50kmです。
このモデルの魅力は、単に20kgを切っていることだけではありません。
カゴや両立スタンドなど、日々の買い物で欲しくなる装備を備えています。
11kg台の折りたたみモデルへ大きなカゴやキャリアを後付けするより、最初から生活用途を考えた軽量モデルを選ぶほうが使いやすい人も多いでしょう。
軽量モデルだけでなく、買い物、通勤、子育てなど用途ごとの候補をまとめて比べたい場合は、電チャの電動アシスト自転車おすすめランキングも参考にしてください。
10kg台の電動アシスト事情
「電動アシスト自転車 10キロ」と検索している人は、10kg以下や10kg前後で持ち運べるモデルを探していることが多いと思います。
ところが、モーター、バッテリー、制御装置を搭載する電動アシスト自転車で10kg前後を実現するのは簡単ではありません。
10kg以下はかなり限られる
普通のスポーツ自転車なら10kg以下も珍しくありませんが、電動アシストになると事情が変わります。
モーターだけでなく、バッテリー、配線、センサー、制御装置、それらを支えるフレームが必要です。
さらに日本国内で公道を走るなら、道路交通法上の電動アシスト自転車として基準に適合している必要があります。
海外には10kgを切る電動モデルもありますが、海外でe-bikeとして売られていることと日本で電動アシスト自転車としてそのまま公道走行できることは同じではありません。
僕なら10kg以下という数字だけを追いかけず、国内公道向けとして確認しやすい11~12kg前後まで許容して探します。
11kg台なら現実味がある
国内向けの現行候補では、NEXT163-Sの約11.9kgが分かりやすい例です。
過去には同シリーズのNEXT140が約11.3kgで展開されていましたが、メーカー公式では廃番とされています。
このことからも分かるように、ネット上で一番軽かったモデルが、現在も新品で普通に購入できるとは限りません。
検索結果には旧型のレビューや販売終了後の商品ページも残ります。
最軽量モデルを探すときほど、型番と販売状況を確認してください。
1kg差より持ち方が重要な場合
11.9kgと13kgなら数字では約1.1kg違います。
しかし実際に持ったときの負担は、数字だけで決まりません。
フレーム中央を片手で持てるモデル、折りたたんだ状態で車輪を転がせるモデル、バッテリーだけ外して別々に運べるモデルなどがあります。
反対に、コンパクトでも折りたたむと重心が外側へ寄り、体から離して持つ必要がある車種では負担を感じやすくなります。
階段で毎日運ぶなら、販売店で折りたたんだ状態まで確認し、できれば実際に持ち上げてください。
「最軽量」の表記だけで決めないでください。
比較対象のタイヤサイズ、バッテリー込みかどうか、販売時期、付属装備などによって意味が変わります。
正確な情報は各メーカーの公式サイトをご確認ください。
軽量モデルのメリット
走行中はモーターが補助してくれるので、電動なら車重を気にしなくてもいいと感じるかもしれません。
ところが、駐輪、保管、車載、バッテリー切れなど、走行以外の場面では車重がそのまま負担になります。
階段で持ち上げやすい
軽量モデルが最も役立つのは、やはり自転車を持ち上げる場面です。
25kgと12kgでは約13kgの差があります。
毎日マンションの数段の階段を上るだけでも、積み重なる負担は大きく変わります。
ただし、12kgなら誰でも階段を簡単に運べるという意味ではありません。
12kgは2Lペットボトル6本分ほどの重量です。
それを大きな自転車の形のまま抱えるので、腕だけでなく腰にも負担がかかります。
階段が目的なら、自分が何kgまで持てるかを考えるだけでは不十分です。
階段の幅、踊り場の広さ、手すり、折りたたみに必要な時間、壁へ車体が当たらないかまで確認しておきましょう。
車へ積み込みやすい
車載では数kgの差がかなり効いてきます。
自転車を荷室へ入れるときは、いったん腰より高い位置まで持ち上げ、車体を横へ動かすことがあります。
25kg前後のモデルでは二人で作業したくなる場面でも、12~18kg程度なら一人で扱いやすくなる人が増えます。
キャンプ場や旅行先で電動アシストを使いたい人には大きな利点です。
折りたたみモデルの車載性についてさらに詳しく知りたい場合は、折りたたみ電動アシスト自転車の選び方も参考にしてください。
駐輪時の取り回しがしやすい
自転車は走っている時間だけでなく、押している時間もあります。
スーパーの駐輪場で方向を変える、狭い玄関で壁際へ寄せる、駅前のラックへ前輪を載せる。
こうした場面ではアシストが直接助けてくれません。
20kgを下回るモデルなら、後輪を少し浮かせて向きを変えるような動作もしやすくなります。

電池切れでも負担を抑えやすい
電動アシスト自転車は、一般的にはバッテリー残量がなくなってもペダルをこいで走れます。
しかし25~30kgほどある車体をアシストなしで動かすと、坂道ではかなり大変です。
16kg前後のスポーツタイプなら、バッテリーが切れた瞬間に普通の自転車と同じになるわけではありませんが、重たい生活車より負担を抑えやすくなります。
長距離で使う人にとって、軽量化は持ち上げるためだけでなく、万一の電池切れへの備えにもなります。
軽量モデルの注意点
軽量化には必ず設計上の選択があります。
バッテリーを小さくする、タイヤを小さくする、カゴを省く、スタンドを簡素にするなど、どこかで重量を減らしています。
だからこそ、車重の小ささと引き換えになっている部分を確認してから選ぶことが大切です。

バッテリー容量が控えめな場合
もっとも分かりやすいのがバッテリーです。
NEXT163-Sは約11.9kgという軽さを実現する一方、バッテリーは24V・5.0Ahで、走行距離の目安は約30kmです。
対してBESV JF1は16kg台ですが252Whのバッテリーを搭載し、メーカー公表では105kmの走行可能距離があります。
もちろんメーカーごとに試験条件が違うため単純比較はできません。
それでも、軽量化を優先した車種では電池容量が控えめになる場合があることは分かります。
毎日片道2kmなら30kmでも余裕があります。
一方、片道10kmの通勤で週5日使うなら、充電頻度まで考えて選びたいところです。
積載装備が少ない場合
軽量スポーツタイプでは、大型前カゴや頑丈なリアキャリアを標準装備していないモデルがあります。
通勤バッグを背負うだけなら問題なくても、スーパーで米、飲料、日用品をまとめて買うなら話が変わります。
あとからカゴを追加できるとしても、取り付け可能な重量や形状には制限があります。
そして当然ながら、カゴ、キャリア、バッグ、鍵などを加えるほど実際の車体は重くなります。
軽量な完成車を買ってから生活車へ作り替えるより、最初から必要な装備を備えた軽量モデルを探したほうが結果的に扱いやすいこともあります。
小径車は段差の感覚が変わる
10kg台前半のモデルでは、14インチや16インチといった小径タイヤが使われることがあります。
小径車は車体をコンパクトにしやすく、収納や車載では便利です。
その反面、大径タイヤと比べると道路の段差や溝の影響を受けやすくなります。
これは小径だから危険という意味ではありません。
速度を落とし、段差へできるだけ直角に近い角度で入るなど、タイヤ径に合った乗り方が必要ということです。
通勤経路に荒れた舗装、段差、石畳が多いなら、16インチだけでなく20インチや26インチも試乗して比べてください。
軽量化で価格が上がる場合
重量を減らすには、アルミニウムやカーボンなどの素材、小型化したモーター、軽量ホイールなどが使われることがあります。
そのため「装備が少ないから安い」とは限りません。
スポーツタイプでは20万円を超えるモデルもありますし、一般的な買い物車より価格が高くなる場合があります。
購入費だけでなく、交換バッテリー、タイヤ、専用品、点検費用まで含めて比べてください。
乗り心地が好みと合わない場合
車体が軽いと取り回しは楽になりますが、乗り心地まで自動的によくなるわけではありません。
重さのある生活車は低速で落ち着いた感覚になる場合があります。
一方、軽量モデルはハンドル操作に車体が反応しやすく感じることがあります。
特に小柄な人や久しぶりに自転車へ乗る人は、カタログ重量だけでなく発進、停止、Uターンまで試してみてください。
◆NAOTOのワンポイントアドバイス
店頭では走ることだけ確認しがちですが、軽量車を選ぶなら降りたあとも大事です。
スタンドを立てる、後輪を少し動かす、駐輪ラックへ載せる。
このあたりを実際に試すと、自宅で扱いやすいかかなり想像しやすくなります。
用途別に軽量車を選ぶ
軽量モデル選びで失敗しにくくするには、軽い自転車が欲しいからもう一歩進めて、なぜ軽くしたいのかを決めます。
同じ15kgでも、毎日階段を上がる人と毎日10km通勤する人では評価が変わります。
マンションと階段で使う

階段がある住環境では、車重をかなり優先していいと思います。
特にエレベーターがなく、毎日2階以上まで運ぶなら、20kgから15kgへの5kg差にも意味があります。
候補としてはNEXT163-Sのような10kg台前半が分かりやすいでしょう。
ただ、折りたたむ場所も確認してください。
玄関前で毎回折りたたむなら、操作が複雑だと日々の小さな手間になります。
また、共用廊下へ自転車を置けない建物もあります。
マンション管理規約まで事前に確認しておくと安心です。
車載や旅行で使う
車載では重量と収納寸法をセットで見ます。
軽くても折りたためない26インチでは、小さな自動車の荷室に収まらないことがあります。
反対に17~18kgあっても、20インチの折りたたみ式なら収納しやすい場合があります。
車載中心なら、NEXT163-SやDE01のような折りたたみ式が候補です。
購入前に荷室の開口部、奥行き、高さを測り、自転車の折りたたみ寸法と比較してください。
車内で倒れないよう固定する方法も考えておきましょう。
通勤通学で使う

通勤や通学では、軽さだけに寄せすぎないほうが使いやすいことがあります。
毎日の走行距離が長くなるほど、バッテリー容量、タイヤ径、変速段数、泥よけ、ライト、修理のしやすさが重要になるからです。
片道5km以上を走るなら、BESV JF1やDaytona DE02のような16kg台のモデルも面白い選択になります。
11kg台ではなくても、一般的な電動アシスト生活車よりかなり軽く、走行距離にも余裕があります。
通勤距離から選ぶ方法は、通勤向け電動アシスト自転車の選び方でも詳しく解説しています。
買い物中心で使う

買い物中心なら、15kg台へこだわりすぎなくてもいいでしょう。
前カゴ、両立スタンド、泥よけ、ライト、鍵などを最初から備えた19~21kg程度のモデルのほうが、生活の中では便利な場合があります。
ビビ・SL・20のような生活向け軽量モデルは、この用途に合わせやすいタイプです。
スーパーで1週間分をまとめ買いするなら、車重よりカゴ容量やキャリアの積載条件を優先してください。
自転車本体を1kg軽くしても、買い物で10kgの荷物を積めば走行時の総重量は大きく変わります。
小柄な人やシニアが使う
小柄な人の場合は、軽量性と一緒にサドル最低高を確認してください。
軽い自転車でも、停止時につま先しか地面へ届かないと安心して扱いにくくなります。
例えばビビ・SL・20は乗車適応身長の目安が136cm以上で、サドル高は67.0~78.0cm。
20インチの低い車体を探している人が比較しやすいモデルです。
VELMO PICOも上側を低くしたフレーム形状を採用しています。
ただし、適応身長はあくまで目安です。
腕や脚の長さには個人差があるため、実車で足つきとハンドルまでの距離を確認してください。
高齢者向けの車体については、高齢者向け電動アシスト自転車の選び方でも詳しく紹介しています。
長距離で使う
長距離では「最軽量」より走行性能との釣り合いを優先します。
軽量化のためにバッテリーを小さくしすぎると、途中充電や予備バッテリーが必要になり、結果として荷物が増えるからです。
例えば100kmクラスの公表走行距離を持つJF1なら、16kg台ながら長めの移動も想定できます。
一方、約30kmクラスの超軽量折りたたみは、毎日長距離を走るより車や鉄道と組み合わせる使い方に向きます。
長距離では車体1kgの差より途中で電池残量を気にせず走れるかのほうが大切になることがあります。
軽さ以外に見るべき項目
重量だけで候補を絞ったら、次は電動アシスト自転車として使い続けるための条件を確認します。
ここを飛ばすと、「軽いけれど自分の生活では使いにくかった」という買い替えにつながりかねません。
バッテリーはWhも見る
バッテリー容量ではAhという数字をよく見かけますが、電圧が異なるモデル同士ではAhだけで比べないようにしてください。
目安になるのがWhです。
Wh=V×Ahで計算できます。
例えば36V・7Ahなら252Wh。
24V・5Ahなら120Whです。
同じ7Ahでも24Vと36Vでは蓄えられるエネルギー量が異なるため、メーカーをまたいで比較するときはWhも確認すると分かりやすくなります。
ただしWhが大きければ必ず同じ距離を走れるわけではありません。
モーター制御、タイヤ、車重、走行モードなどでも消費電力は変化します。
適応身長とサドル高を見る
軽量モデルには小径車が多いため、小さい自転車なら小柄な人でも乗れると思われがちです。
ところがタイヤが小さくても、サドル位置が高いスポーツモデルはあります。
反対に20インチでも、フレームを低く設計して足つきを重視した生活車もあります。
メーカーの適応身長、サドル最低高、フレーム形状を見て、自分の体格に合わせてください。
試乗できるなら、サドルへ座った状態だけでなく、降りた状態でトップチューブをまたげるかも確認します。
ブレーキとタイヤを見る
軽量車でも安全に止まれることが最優先です。
リムブレーキ、機械式ディスク、油圧ディスクなど方式は車種によって異なります。
方式の名前だけで優劣を決めるのではなく、車体、速度域、用途に合う設計かを見てください。
さらにタイヤ幅も重要です。
細めのタイヤは舗装路で軽快に走りやすい反面、空気圧管理が必要です。
小径タイヤでは段差、太めのタイヤでは転がりや車重など、それぞれ特徴があります。
毎日の道路環境を思い浮かべながら選びましょう。
修理できる場所を確認する
ネット通販で軽量モデルを購入するときは、購入後の修理先まで確認してください。
一般的なタイヤやチェーンなら近所の自転車店で対応できる場合がありますが、モーター、センサー、手元スイッチ、専用バッテリーはメーカー対応が必要になることがあります。
価格と重量が魅力的でも、故障したらどこへ持ち込めばいいのか分からない状態は避けたいところです。
交換バッテリーを数年後にも購入できそうか、保証期間、部品供給、修理拠点までチェックしてください。
ヘルメットも軽さを意識する
軽い自転車を選ぶ人は、荷物全体も軽くしたい場合が多いと思います。
そこでヘルメットも重量を確認してみてください。
例えばOGK KABUTO CANVAS-SPORTSはM/Lサイズの参考重量が約280g。
CANVAS-URBANはM/Lで参考重量約290gとなっています。
ヘルメットは重さだけで決めず、頭囲、フィット感、安全規格、使用目的を優先してください。
サイズ表記が同じでも頭の形によって装着感は変わります。
なお、2023年4月1日から全ての自転車利用者に乗車用ヘルメット着用の努力義務があります。
軽量電動アシスト自転車も例外ではありません。
購入前に確認したいこと
軽量モデルはネット通販との相性もよく、全国から多くの候補を探せます。
一方で、写真と重量だけを見て購入すると、法令適合、サイズ、組み立て、修理などで困ることがあります。
国内公道への適合を確認する
「電動自転車」「e-bike」と書かれているだけでは、日本の電動アシスト自転車として公道を走れるとは判断できません。
日本の電動アシスト自転車は、人がペダルをこぐ力をモーターが補助する仕組みで、速度に応じた補助比率などの基準があります。
24km/h以上ではモーターによるアシストが行われないことも重要です。
ペダルをこがずにスロットルだけで走れる車両や、日本の基準を満たさない車両は、見た目が自転車でも原動機付自転車などに該当する場合があります。
ネット通販、とりわけ海外仕様を購入するときは、価格や車重より前に車両区分を確認してください。
詳しい基準は警視庁「電動アシスト自転車とペダル付き電動バイクの違い」で確認できます。
モーター定格出力が250Wだからという理由だけで、日本の電動アシスト自転車として適法だとは判断できません。
型式認定、アシスト制御、国内仕様なども確認してください。
通販では組み立ても確認する
通販では完成車に近い状態で配送される製品もあれば、ハンドル、ペダル、カゴなどの取り付けが必要な製品もあります。
組み立てが不十分だと、ハンドルやペダルの固定、ブレーキ調整などに問題が起きる可能性があります。
自信がない場合は、自転車店で組み立てや安全点検を依頼できる製品を選ぶほうが安心です。
さらに防犯登録の方法、販売証明書の有無、初期不良時の返送方法、送料も確認してください。
試乗では持ち上げてみる
軽量モデルの試乗でぜひ試してほしいのが、実際に持ち上げることです。
店員さんに確認したうえで、普段の使い方を想定して数cm持ち上げてみます。
階段利用ならフレームを持つ位置、車載なら荷室へ入れるときに近い姿勢を想像してください。
さらにスタンドを掛ける、後輪側を動かす、押して方向転換するところまで試せると理想的です。
数字上の1kg差より、この車体なら毎日扱えそうと感じるかどうかのほうが購入後には重要です。
子乗せは軽さ優先にしない
子ども乗せ用途は、単純な軽量ランキングとは分けて考えます。
チャイルドシートを取り付けると車体だけでなく、子どもの体重と荷物も加わります。
そのため、低重心の設計、スタンド、フレーム、ブレーキ、ハンドル安定機構などを含めて選ぶ必要があります。
軽量車へチャイルドシートを付ければ便利そうに見えても、その車種が子ども乗せに対応しているとは限りません。
対応年齢、体重、チャイルドシート、キャリアの積載条件は車種ごとの取扱説明書を優先してください。
毎日の送迎が目的なら、少しでも軽い車体より子どもを乗せた状態での扱いやすさを先に考えたほうがいいでしょう。
長距離も軽さ優先にしない
片道10kmを超えるような長めの移動では、超軽量モデルが必ずしも最適とは限りません。
小容量バッテリーで充電回数が増えたり、小径タイヤより大径タイヤのほうが自分には巡航しやすかったりする場合があります。
雨の日に使うなら泥よけ、夜間ならライト、荷物を運ぶならキャリアといった装備も必要です。
その結果、17~20kg程度の車体のほうが日々の使い勝手に合うこともあります。
◆NAOTOのワンポイントアドバイス
僕が軽量モデルを比べるなら、「持ち上げる回数」を数えます。
毎日2回階段を上り下りするなら1kg差にも意味があります。
でも月に1回しか車載しないなら、少し重くても走行距離や装備を優先したほうが満足しやすいですよ。
軽量モデルのよくある質問
最後に、軽い電動アシスト自転車を探すときに出やすい疑問へまとめて答えます。
軽い電動アシスト自転車FAQ
Q1. 電動アシスト自転車で10kg以下のモデルはありますか?
A. 海外を含めれば10kgを下回る電動モデルの例はありますが、日本国内で公道用として購入しやすい現行車を選ぶなら10kg以下だけに限定しないほうが現実的です。
国内仕様を確認しやすい候補では、約11.9kgのTRANS MOBILLY NEXT163-Sのような10kg台前半があります。
重量だけでなく法令適合と現在の販売状況も確認してください。
Q2. 何kg以下なら軽い電動アシスト自転車ですか?
A. 統一された基準はありませんが、一般的な生活向け電動アシスト自転車と比べると20kg未満なら軽さを感じやすいモデルが増えます。
15kg前後なら車載も考えやすく、11~12kg前後は持ち運びをかなり意識したクラスです。
ただし、実際の扱いやすさは重心やフレーム形状でも変わります。
Q3. 軽量モデルはバッテリーが小さいですか?
A. 必ず小さいわけではありません。
ただ、超軽量化のため小型バッテリーを採用する車種はあります。
例えば11kg台のモデルでは約30kmクラスの走行距離が設定されているものがあります。
一方、16kg台でも100km前後を公表するスポーツモデルがあります。
毎日の距離と充電頻度を考えて選んでください。
Q4. 軽いモデルなら階段で毎日運べますか?
A. 11~12kgでも誰にとっても簡単とは限りません。
自転車は荷物のように体へ密着させにくいため、同じ重量でも負担を感じやすくなります。
毎日階段を使うなら、購入前に実車を持ち上げ、フレームを握る場所、階段幅、折りたたみ後の持ちやすさまで確認するのがおすすめです。
Q5. Amazonなど通販で軽量モデルを買っても大丈夫ですか?
A. 通販でも購入できますが、日本の電動アシスト自転車として公道走行できる製品なのか、組み立て状態、防犯登録、保証、修理先、交換バッテリーの入手方法を確認してください。
「電動自転車」「e-bike」という商品名だけでは車両区分を判断できません。
型式やメーカーの国内向け仕様も確認しましょう。
まとめ
軽い電動アシスト自転車を選ぶときは、単純な最軽量ランキングだけで決めないことが大切です。
現在の国内向け候補を見ると、持ち運び特化なら11~12kg前後、走行性能も求めるなら16~18kg前後、カゴなどの生活装備も欲しいなら20kg前後まで広げると選択肢が増えます。

- 毎日階段を使うなら11~15kg前後を優先する
- 車載なら重量と折りたたみ寸法を両方確認する
- 通勤では車重だけでなくバッテリー容量も見る
- 買い物ではカゴやスタンドを含めて比較する
- 長距離や子乗せでは軽さだけを最優先にしない
- 通販では国内公道への適合と修理体制を確認する
軽量モデルの価値が最も大きいのは、「持ち上げる」「押す」「収納する」という場面が日常的にある人です。
反対に、一戸建ての駐輪場から毎日そのまま走り出せるのであれば、数kgの軽量化よりバッテリー容量や積載性を優先したほうが使いやすい可能性があります。
あなたの生活で自転車を持ち上げるのは、毎日でしょうか。
それとも月に数回でしょうか。

ここを考えるだけでも、必要な軽さがかなり見えてきます。
数値や価格、走行距離、対応オプションはモデルチェンジによって変わる場合があります。
正確な情報は公式サイトをご確認ください。
また、体格への適合、安全性、子ども乗せなど判断に迷う場合は、最終的な判断は自転車販売店や自転車安全整備士などの専門家にご相談ください。

